伝建地区を歩く 有松(2)

伝建タイトル

【▲第1の隆盛期】 1688~1704年
1695年、貨幣の改鋳によるインフレにより元禄文化が花開く。華やかな時代の風潮に乗り、一般庶民も経済的に発展したことで、有松絞りも最初の隆盛期を迎える。

【▼第1の衰退期】 1784年
全国で推定2万人の餓死者があったといわれる天明の大飢饉のさなかに有松で火災が発生。ほぼ全村が焼失し灰になる災害に見舞われた。住民は家屋を焼かれて商品も失い食事も出来ず困窮することになり、有松最初の衰退期を迎えた。

【▲第2の隆盛期】 1804~1829年
1784年に起きた火災から復興。20年という歳月はかかったが、寛政の改革(1788年)以降には壮大な商家が建ちならびみごと回復した。また、この復興をきっかけに勤勉さをとりもどし有松絞りの技術が向上。有松絞りの美がいっそう高まることとなった。
寛政の改革以降三十数年は平和な時代が続き、江戸を中心に町人文化が華やかに。庶民生活は豊かに発展し、世情に投合して繁栄の極に達した。1781年以降、尾張藩の保護によって与えられていた有松の絞り染め営業独占権も他地方の新規同職の禁止等が強化され、第2の隆盛期を迎えることとなる。

有松写真2

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