愛知県古民家の特徴について(7)

愛知県下に分布する古民家の形式について(7)

釜屋形式に類似する全国的な分布をみると、沖縄県・鹿児島県・佐賀県・愛知県・静岡県・千葉県などにも現存するが、間取り・構造・規模は異っている。
棟を2つ構え、2棟の軒が接する位置(谷)に樋を掛けて、平面(間取)的には一体をなすのと、別の構成になるものとがある。
また、高知県の高岡郡と幡豆郡の一部に大正時代までには見ることができたと言われている。
屋根の葺材料は、豊川・天龍川流域ともに茅や麦藁茸によるものが最初で、改変されて板・杉皮・瓦に変ってきたものである。先述の分布地方も茅葺によるのが少なくない。

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